リウマチ科/上田診療所・品川:内科・リウマチ科・皮膚科

上田診療所

品川駅港南口 内科・リウマチ科・皮膚科

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  • リウマチ科


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関節リウマチ治療の目標

1. 今ある痛みを取り除く
2. 関節破壊の進行を止める
3. 身体機能の損失を防ぐ

従来の治療では、必ずしも全てを満足させることができなかった目標です。
しかしながら、近年の新薬の登場と治療法の進歩は、より多くの患者さんで、これらを到達可能な目標に変えてきたといえます。

関節リウマチにおける関節破壊の進行とその抑制

関節リウマチでは、関節の痛みや腫れなどの自覚症状に注意が払われるのは当然ですが、最大の問題は関節破壊の進行です。
関節破壊は発症直後の数年間で急速に進行する場合が多く、初期から関節破壊を抑制する力を持った治療薬を使うべきだと考えられます。
メソトレキサートは、この目的に適った中心的治療薬です。必要に応じ、他の抗リウマチ薬や副腎皮質ホルモンなどを併用して病気の活動性を抑制しますが、必ずしも満足できる結果ばかりとは限りません。
このような場合、現在では炎症を引き起こす強力な生理活性物質(炎症性サイトカイン)を中和する蛋白質(生物学的製剤)を注射投与することで著功を得ることができるようになりました。

治療目標を引き上げる

生物学的製剤を上手に使う

関節リウマチをめぐる治療環境が変化するなかで、大切なことは診断を確実にすることと病気の活動性を正しく評価することです。
つぎに活動性に見合った、そして目標に適った治療計画を建てることが必要です。
幸いにも有効な治療薬が使える環境が整ってきました。基本に忠実に治療計画を建てて、より高い治療目標を目指しましょう。


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関節リウマチの薬物療法と妊娠

1. 非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)を極力減らす
2. 抗リウマチ薬を用いて病気の活動性を抑える

リウマチ患者さんが妊娠を希望したとき、医師はどうしたら良いのでしょうか?
薬や病気の影響を心配して、妊娠をあきらめてもらうべきでしょうか?
あるいは治療を中断して、妊娠の推移を見守れば良いのでしょうか?

そうではありません。妊娠は、周囲が考えるように予定通りには行きません。また、いったん中断した治療を再開しても、以前と同じ効果が得られるとは限りません。
リウマチ患者さんの不妊とNSAIDsの長期連用との間に関係があることが知られています。したがって、まずNSAIDsの減量を極力進めることが必要です。
そして、NSAIDs の減量のためには、抗リウマチ薬を用いて関節リウマチの活動性を抑えておくことが必要です。疾患活動性が高い状態のリウマチ患者さんでは、低出生体重児のリスクが上昇します。
その際に問題になるのが、使用する薬の催奇形性や胎児毒性など、妊娠経過・児への影響です。
メソトレキサートをはじめ、多くの抗リウマチ薬には重大な問題があることが知られています。
一方、アザルフィジンENや、胎児移行性のないTNF阻害薬(エンブレル)では疫学調査がおこなわれており、妊娠に問題がないことが報告されています。また、催奇形性がなく使用実績の多いリマチルも実質処方可能とみなされます。
したがって、これらの抗リウマチ薬が妊娠を計画するリウマチ患者さんに供されるべきだと考えられます。
患者さんは各々に適した方法で、病勢を管理しながら妊娠を待ちましょう。